57301『能面花鏡』 大月光勲著
『能面花鏡』(のうめんかきょう)
A4変型 上製本 232項
本体5,500円(税込)
大月光勲著
発行所 株式会社 求龍堂
「能面型紙」三面添付
若女(作者不詳)・若男(是閑)・老女(近江)
目次
【序文】「京都の面打」 プリンストン大学名誉教授 清水義明
【演能姿】「恋重荷」「井筒」「屋島」 13世 林喜右衛門
【寄稿】「異形の鬼面」 陶芸家 15代樂吉左衞門(直入)
【作品】
≪翁≫=翁・黒式尉・父尉・延命冠者
≪女面≫=小面(河内写)・節木増・増女・増・宝増・若女・若女(甫閑写)・逆髪・
孫次郎・深井(河内写)・近江女・痩女・霊女・老女(近江写)・姥・
老女小町(日氷写)・泥眼(河内写)・山姥(是閑写)・竜女・橋姫・生成・
般若・真蛇
≪男面≫=十六中将・敦盛・蝉丸・童子・喝食・弱法師・若男(是閑写)・
猩々(古元休写)・猩々・平太・中将(友閑写)・痩男・廿余・廿余・ 邯鄲男・
俊寛・怪士・三日月
≪尉面≫=小尉・三光尉・笑尉・石王尉
≪鬼神面≫=小飛出・黒鬚・小?見・大?見・長霊?見・天神・顰・重荷悪尉・
重荷悪尉・ 野干・不動・獅子口
≪狂言面≫=乙御前・乙・賢徳・狐・狐(小)
≪創作面≫=鈿女・照手姫・呼人・阮籍・怪ノ女I・怪ノ女II・怪ノ女III・
老梅小町・森女・霊狐・龍王子・闇鬼・夜風鬼
計80面(160頁を要して角度を変えた多くの画像を収録)
能面師として一心に面を打ち続けて47年。大月光勲の能面はこれまで数多くの能舞台に使用されてきた。
通常の資料的図版とは大きく異なり、漆黒の中に浮かび上がるよう撮り下ろされたミステリアスな面の美しさと凄みは、 吸い寄せられるような深い吸引力を持つ。
後進の指導にも熱心に取り組む大月氏は、折々に丁寧な解説コラムを付けて収録。巻末には図解入りで【若女】能面の作り方を掲載し、能面の型紙も綴じられている。 お能ファンはもちろん、能面を勉強する人には必見の貴重な資料となる。
プロフィール
1952年生まれ 1972年能面の習作を始める
1977年長澤草春師(無形文化財選定保存技術保持者長澤氏春師の三男)内弟子となる1989年独立
1995年梅若六郎師(四世実:人間国宝)復曲『1952年生まれ 1972年能面の習作を始める
1977年長澤草春師(無形文化財選定保存技術保持者長澤氏春師の三男)内弟子となる1989年独立
1995年梅若六郎師(四世実:人間国宝)復曲『渇水龍女』(国立能楽堂)に創作能面「龍王子」が使用される
2004年樂美術館特別展『能と茶の湯と樂茶碗』
2008年早稲田大学演劇博物館主催(現在能面・狂言面展)に参加する
個展、一門展多数開催 自作面は300番ほどの舞台に使用され、創作面も数多く手掛ける。後進の指導も熱心であり
海外での個展や講演を通じて、世界に能面芸術を広めることに努めている。
2010年梅若玄祥師の許しを得て、梅若家所蔵「出目甫閑作『若女』」を写す。
2011年随心院の卒塔婆小町坐像(恵心僧都作・鎌倉時代)をもとに創作面『老梅小町』を制作・奉納する。
2011年生田神社に能面「敦盛」を奉納し、生田薪能『敦盛』シテ藤井徳三師に使用される。
東京銀座、鳩居堂にて還暦記念能面展『未來』を開催。
大徳寺、黄梅院にて個展開催。
2013年倉敷市藤戸寺にて「沙羅の花を観る会と能面展」開催
2014年鎌倉光勲會発足 鎌倉「Gallery一翠堂」にて個展開催
2015年西陣織成舘にて『寿ぎの能装束と能面』開催」
北方領土文化交流訪問ー国後島・択捉島にて能面講座開催
フランス・パリ『エスパス・ベルタン・ポワレ』(天理日仏文化会館)にて個展開催
2016年西陣織成舘にて能面 幽玄の世界 大月光勲能面展開催
2017年「心の鏡:大月光勲の能面」展(アメリカ合衆国 オレゴン州 ポートランド)
2019年作品集 『能面花鏡』 発売
2020年 東京銀座 永井画廊にて 『能面花鏡』刊行記念 大月光勲能面展開催
香老舗松栄堂 薫習館にて 『能面花鏡』刊行記念 大月光勲能面展開催
山陽放送{岡山市)新社屋に新設される舞台へ「小面」寄贈
2021年銀座:永井画廊にて 『山本浩二×大月光勲
絵画と能面 ー“鬼の角を切る”とはどういうことかー展』を開催
京都産業大学ギャラリー
むすびわざ館主催『能面面々ーきょうの能楽に寄りそう面打』に参加
2022年古希記念 能面師 大月光勲展 (京都高島屋六回美術画廊)