堀安右衞門先生の所蔵能面型紙をご紹介
堀安右衞門能面型紙集
57101 小面(雪) | 伝龍右衛門作写し | 堀安右衞門作 |
57102 中将 | 伝徳若作写し | 堀安右衞門作 |
57103 白式尉 | 日光作写し | 堀安右衞門作 |
57104 小獅子(小)金 | 伝赤鶴作写し | 堀安右衞門作 |
57105 痩男 | 伝日氷作写し | 堀安右衞門作 |
57106 孫次郎(ヲモカゲ) | 孫次郎作写し | 堀安右衞門作 |
57107 十六 | 龍右衛門作写し | 堀安右衞門作 |
57108 石王尉 | 伝福来作写し | 堀安右衞門作 |
57109 獅子口(大) | 伝赤鶴作写し | 堀安右衞門作 |
57110 痩女 | 伝日氷作写し | 堀安右衞門作 |
57202 白般若 | 出目洞水作 | 堀安右衞門作 |
57209 増髪 | 伝夜叉作 | 堀安右衞門作 |
57210 天神 | 伝赤鶴作写 | 堀安右衞門作 |
57206 顰 | 伝赤鶴作写 | 堀安右衞門作 |
参考書籍
型紙が付録で付いている書籍
57038 能面を打つ
57038 能面を打つ
【打ち方の基本と型紙】淡交社
[能面制作・文]:初代 堀 安右衞門
[写真]: 宮野 正喜
A4判変形(30.5cm×22cm)
総136頁(カラー96頁)
定価 5,500円(税込)
◆堀 安右衞門師の技の数々を、木取から彩色まで約200カットの写真を用いてご紹介します。また、観世流宗家の依頼によって生み出された近世<神功皇后>も紹介。
モデル面 <節木増 銘松風> に付録を加えた計5面の型紙を掲載し愛好家の方々にも十分満足して頂ける内容に仕上がりました。
節木増 銘松風 伝古元休作・堀 安右衞門写しを元での制作テキストです。
◆《式三番》の面 白式尉・黒式尉・父尉・延命冠者
◆神功皇后
◆能面を打つ 制作面 <節木増 銘松風 伝古元休作写し>
はじめに・道具・木取り・荒取り・寸法取り・仕上Ⅰ・仕上Ⅱ
補修の仕方・ヤニ抜き・裏面の漆塗り・下塗り・上塗り・彩色
能面覚えーーーわざ修得への近道
能面覚えⅠ 神功皇后の上塗り・彩色のコツ
能面覚えⅡ 中尉
能面覚えⅢ 大べし見
能面覚えⅣ 小べし見
能面覚えⅤ 女の鬼面、般若の起源
能面覚えⅥ 猩々の面
能面覚えⅦ 不動面二態
◆能面を打つための型紙 原寸大
① 節木増 銘松風 伝古元休作鼻右振り(雪)
② 黒式尉 伝日光作写し
③ 神功皇后 堀 安右衞門作
④ 中将 伝春若作写し
⑤ 大べし見 伝赤鶴作写し
の5面を原寸大で添付
50264 能面打ち[堀 安右衞門の作品と技] 《上巻》
能面打ち【上巻】
[堀 安右衞門の作品と技]淡交社
[能面制作・文]:初代 堀 安右衞門
[写真]:神田佳明
A4判変形(30.5cm×22cm)
総208頁(カラー144頁モノクロ64頁)
各巻本体 8,800円(税込)
◆能面打ち平成14年3月刊行
◆室町時代の天才面打ち師達の気迫を、受け継ぐ現代に生まれ出た面打ち師・堀 安右衞門。
古面が発する声に素直に耳を傾け、研ぎ澄まされた感性で技を磨き、時代につなぐ貴重な手法を自らの手で見つけ出してきました。
本書では、系統別に二巻に分けてあらゆる堀 安右衞門作の能面を紹介し、能面と能の深いつながり制作面での貴重な技法を伝えます。
【上巻】型紙添付リスト(原寸)
◆能面を打つための型紙 原寸大
①翁(白式尉)(弥勒作写し)
②獅子口・大(伝赤鶴作写し)
③童子(伝千種左衛門作写し)
④十六中将(伝龍右衛門作写し)
⑤増女(雪)(是閑作写し)
【上巻】型紙添付リスト(原寸)
◆能面を打つための型紙 原寸大
①翁(白式尉)(弥勒作写し)
②獅子口・大(伝赤鶴作写し)
③童子(伝千種左衛門作写し)
④十六中将(伝龍右衛門作写し)
⑤増女(雪)(是閑作写し)
の5面を原寸大で添付
50880 能面打ち [堀 安右衞門の作品と技] 《下巻》
能面打ち【下巻】
[堀 安右衞門の作品と技]淡交社
[能面制作・文]:初代 堀 安右衞門
[写真]:神田佳明
A4判変形(30.5cm×22cm)
総208頁(カラー144頁モノクロ64頁)
各巻本体 8,800円(税込)
本文を紹介
「獅子口」古く中国より伝来した伎楽の一つ獅子舞を能に仕立てた『石橋』。獅子とは現実には存在しない空想上の聖獣です。
そして『石橋』は一日の番組の最後を飾る祝言能であり、獅子口は特殊な演出物とされるこの『石橋』の獅子役につける専用面です。
大きく口を開け、歯には金冠をはめ、勢いのある表情は神の遣いであることを知らせています。
獅子口二種類あるのは、親獅子と子獅子を区別するためです。(本文より)
『時代を代表する面打ち師の技を、堀 安右衞門が鋭い観察眼と洞察力で分析』
伝えられている『俊寛』の専用面は、美しい死人の骨相をよく見ていた氷見という僧でもあった天才能面師のものと、室町の男面の上手・徳若が打ったものです。それぞれの特徴として、鼻は美しい形のまま上唇より下へ悔しさを引っぱる表情の氷見の作。小鼻をふくらませて悔しがる相の徳若作。頬骨の出方が違います。観察の視点が違うとはいえ、どちらとも潮焼けした表情に反骨は一向に衰えない面相に仕上げられています。
(本文より)
能面打ち平成15年2月刊行
下巻型紙添付リスト(原寸)
◆能面を打つための型紙 原寸大
①万媚(伝下間少進作写し
②小牛尉(伝子牛作写し)
③姥 (伝角ノ坊作写し)
④三日月(伝福来作写し)
⑤般若・赤(伝般若坊作河内写し)
堀安右衞門プロフィール
『著者プロフィール』
初代 堀安右衞門 略歴
1931年、京都府福知山市生まれる。本名堀博之。
1953年頃、謡曲を観世流の河村師に、狂言師茂山忠三郎氏に狂言を習う一方狂言面の修理・写しを行う。
河村師や金剛厳師より当時においての能面作家の第一人者・北沢如意師を紹介されて内弟子となり、能面技法の基礎を学ぶ
1958年、各流派の能楽師や研究者の指導を得て、能面師として独立。古面や能面修理・写しの制作に全身全霊を傾け今日に至る。
1970年日本万国博覧会日本館展示[作品名:小面(雪)]
1988年アメリカで開催の日本大名展 能に使用面制作
2003年早稲田大学演劇博物館(企画展示)堀安右衞門能面展
2011年 文化庁長官表彰を受ける
2016年 福知山市佐藤太清美術館
能面師 堀安右衞門の世界展 開催